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塾長blog更新『連絡進学できなかった場合の受験校』

塾長blog更新『連絡進学できなかった場合の受験校』

塾長blog更新『連絡進学できなかった場合の受験校』

2021/01/20

 3年生の学年末テストも終わり、後は来月(2月10日・11日)の入試を残すだけになりました。内部進学生は12月に推薦が決定した途端に勉強への意欲が急減する生徒が少なくないのですが、入試で入って来る受験生たちはこれからがラストスパートと受験勉強を続けています。推薦が決まってホッとするのは仕方が使用が無いのですが、ここで怠け過ぎてしまい、附高進学後のスタートに失敗、ということになってはどうにもなりません。特に英語・数学は新学期までに苦手な所を復習して、できるだけ穴を埋めておいて欲しいものです。

 さて、今年は嬉しいことに外部受験生がいません(みんなおめでとう!)が、外部受験となると、どのあたりの高校が受験受験できるのか、少し書きます。

 これまでの経験上、附中生が五ツ木模試などの模試を受けた場合、だいたい偏差値60台半ばぐらいの成績が返ってくる生徒が多いようです。附中生は優秀な生徒が多いのです。60切って連絡進学できた生徒はあまりありません。(冬休み明けテストは業者テストだったので、成績表には偏差値も記入されているはずです。附中生の皆さんは、成績が返ってきたら、チェックしておいてくださいね。)

 そこで、連絡進学できなかった場合、偏差値60前後の高校、というのが一応の目安になります。ただし、公立高校を志望する場合、大阪府か兵庫県か、どちらに住所があるかで、受験のし易さには結構差があります。入試制度(選抜方式)が兵庫県と大阪府で大きく違うからです。
 まず、兵庫県の選抜方式。

入学試験 5教科500点÷2=250点
内申点
  5教科…5×5×4=100点
  4教科…5×4×7.5=150点
       →250点
①+②=500点満点で判定

 当日の試験の点数を半分して、これに500点満点に換算した内申点を合わせて合否を判定します。兵庫県の公立高校の入試問題はそれほど難しくありませんから、7~8割の得点は十分可能。そこで、内申点がきっちり稼げておれば、結構有利な条件で受験できるわけです。内申点は大阪府の基準で絶対評価の5段階ですから、優秀な生徒が多い附中生なら、連絡進学できなくても、評定5もあり得ます。ですから、第2学区だと、市立西宮高校や尼崎稲園高校、川西緑台高校など、五ツ木書房などから発表される受験の目安で偏差値60台半ば以上にランクされているような、学区のトップ校も十分合格可能なわけ。実際、兵庫県に住んでいて外部受験する生徒が一番多く進学するのは市立西宮高校です。

 一方、大阪府の選抜方法は、

入学試験
  5教科各90点×5=450点
  (各科目90点満点)
内申点
  1・2学年 各9教科45×2=180
  3学年 9教科45×6=270
  1・ 2・3学年合計で450点満点  
①×1.4+②×0.6=630+270=900点満点で判定(学力検:内申=7:3)

となっていて、内申点の割合が兵庫県より低い。内申点で稼ぐ、というのが難しいわけです。まあ、学力の割合が大きいのです。
 そこで、受験校として、まず文理学科は外れます。旧1区なら、北野高校、茨城高校、豊中高校です。このあたりは、連絡進学は問題無い成績でないと受かりません。春日丘高校や、国際学科・総合学科の千里高校も難しいでしょう。一番上で池田高校、失敗しないように考えると、箕面高校か北千里高校ということになります。手元にある育伸社発表のランク表によると、市立西宮高校受験の目安は偏差値67とあります。尼崎稲園高校だと64、川西緑台で63です。大阪府だと、池田高校で偏差値64、箕面高校62、北千里高校60とあります。兵庫県の生徒の方が少し上のランクの高校を狙えるわけですね。

 現中2生には、このあたりのことは念頭においておいて欲しいものです。

 悔いのない一年にしてくださいね。
 

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