塾長blog更新『2次試験対策にお薦めの国語問題集』

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塾長blog更新『2次試験対策にお薦めの国語問題集』

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2021/01/26

共通テストも無事終わり、国公立の受験生は2次試験に向けて、試験勉強も仕上げの時期ですね。この時期、2次対策に本格的に取り組みはじめる塾生から、現国の対策に何か良い問題集はないか、とよく訊かれます。この時期に? とも思いますが、まあ、塾生には理系が多いので、現国なんかはどうしても後回しになるんですね。現国も良い問題集があちこちから出版されていて、まさに汗牛充棟、よりどりみどりの感があって、書店などで自分に合ったものを選べば良いようなものですが、訊かれた時にいつも紹介している本が2冊あります。その1冊が、『高校生のための現代思想エッセンス ちくま評論選 二訂版』(岩間輝生・坂口浩一・佐藤和夫・関口隆一 編 筑摩書房)です。
 これは評論文に脚注と解説を加えて問題を付けた本で、脚注部分には本文に沿って内容理解を導く問題が豊富に出題されているので、要点を押さえながら読み進められるようになっています。また、収録された評論文のすべてに要約文がつけられていて、要約の練習に使えるのも良いところ。大学は研究者、つまり、論文を生産する人を養成するところです。論文(レポートでも同じ)を書くには、まずは先行する論文を読んで現状を把握できなくてはなりません。2次試験の現国は、そのための基礎力を試すものですから、文章を読んで要旨を纏めることができればOK。逆に言えば、これができないと歯が立ちません。筑摩書房のこの本は、その練習を効果的にできる、優れた問題集だと思います。
 この本は筑摩書房から出ている国語教科書の副教材の1冊で、この出版社からはシリーズで他に色々と出版されています。この本が少し難しいという場合には『ちくま評論入門 改訂版』(岩間輝生・太田瑞穂・坂口浩一・関口隆一 編)とか、小説の勉強を重点的に、という向きには『高校生のための近現代文学エッセンス ちくま小説選』(紅野謙介・清水良典 編)とか、各自のレベルや目的に合わせて選べますので、興味を持たれた方はぜひ検索してみてください。受験生だけではなく、これから高校に進学する中学3年生にもお薦めできるものもありますよ。
 もう1冊は、『哲学の誤読―入試現代文で哲学する―』【入不二基義 筑摩書房(ちくま新書) 2007年】です。これも筑摩書房ですね。野矢茂樹、永井均といった哲学者の文章をもとにした入試問題を精しく読み込んだ本で、この本ほど国語の入試問題について掘り下げた本は他に無いのではないでしょうか。北海道大学や東京大学などの入試問題が4題取り上げられているのですが、これに300ページ近くを使っています。この本を読んだからと言って真似できるわけではありませんが、哲学者である著者が哲学の文章を読んでいく過程を再現してくれていて、「文章をどう読めばいい?」と悩んでいる受験生にはきっと参考になるはず。「読み」は問題文に対してだけではなく、作問に対しても及んでいるので、入試問題をこれまでと違った視点からも見られるようになるかも。
 とにかく健闘を祈ります。

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