附中のテストは90点以上取っていますか?
2024/11/02
附中のテストは90点以上取っていますか?
附属池田中学校のテストで平均点もとれないのはおかしい
お問い合わせいただく方の中で多いのが、大学受験に向けた塾予備校に通っていて、附属池田中学のテストが平均点か、それよりも下回る点数しか取れないので、どうしたらいいかというものです。
大学受験に向けて学習をしている、塾・予備校では当然、私立6年一貫校と同じような進度で進んでいることがほとんどです。
それは、高校内容がどうしても量も多く、内容も難しくなるので、高校内容に時間をかけたいからだということは、私も大手予備校で教えていましたから、十分に理解できます。
そのために、基本事項については、しっかりと演習する時間がどうしてもとれず、先に進んでしまう分、各自で学校の副教材等を使って学習しておかなければなりません。
しかも、先取りをし、かつ、難易度の高い内容を学習していくのですから、自分でしっかりと学習をし、基礎学力をつけておかないと、塾・予備校の内容についていけないところが出てくるはずです。
逆に言えば、附属池田中学のテストなど、先取りをし、難しいことができるのであれば、それほど難しくはないはずです。
ですので、90点以上取れて当たり前なのです。
ところが、お問い合わせで多いのが、大学受験に向けた塾・予備校に行きながら、附属池田中学のテストで平均点も取れないというのですから、おかしな話なのです。
たいていの場合、「塾・予備校にはついていけているのです」とおっしゃるのです。
それならば、学校のテストなんて簡単に点数が取れるはずなのです。
「学習している範囲が違う」というのは、ただの言い訳です。
なぜなら、すでに学んでいるし、さらに難しいことまで学習しているのですから、言い訳すらできません。
こういう子ども達は、もう、学校で学習する基本的な内容で、わからないところがたくさんあることが、通っていただくようになると、すぐにわかってしまいます。
実は、子ども本人もずいぶん前から気がついているのですが、そんなことはご家族には言えないのです。
これは、子どもが悪いとも一概には言えません。
基本的には、子ども本人の怠慢は間違いありません。
要するに「さぼった」ことは言い逃れできないところです。
ただ、中学受験の大手進学塾に通っていた子ども達にとってみたら、今までやってきたことと同じようにしているだけだと言うかもしれません。
実際に、中学受験の大手進学塾出身者の子ども達は、口をそろえてそう言います。
どういうことかというと、小学校の時は、塾の授業さえしっかりやっていれば、学校のテストの点数は満点近く取れたから、学校の授業を聞いていなくても大丈夫だった、というものです。
確かに、そういうところがあるかもしれませんが、これは、完全に学校の授業を「聞かなくていい!」と言っているのと同じです。
だから、附属池田中学校の授業をあまり熱を入れて、真剣には聞いていないのです。
ところが、附属池田中学校のテストは、例えば英語でも中1から英作文が出題されたり、数学や理科では、学校で配布されている塾用教材の「新中学問題集」などからも出題されたりしています。
中学3年生には、「近畿の高校入試問題」という問題集が学校から5教科とも配布され、定期テストと休み明けテストに出題されるのです。
数学、理科は「新中学問題集」ももちろん配布されています。「新中学問題集」+「近畿の高校入試問題」ですから、かなりの問題量になります。
やらないといけないことがたくさんあるだけでなく、そのレベルも塾で学習する程度の内容をやっているのです。
だから、学校の授業をしっかりと受け、演習を自分でやっていかない限り、学校の定期テストといえども点数をとることはできません。
しかも、ある程度の学力をつけている子どもが多いために、手を抜いて適当にやっても、平均点はすぐに下回るのです。
そうなると、塾・予備校の先取り学習の復習もしないといけない、学校の復習もしないといけない、提出課題もある、クラブもしたい、遊びたい、Youtubeもみたい、ゲームもしたいとなったときに、楽しいことから先になるのは目に見えています。
ですので、毎年、入塾説明会で塾長からもお伝えしていることですが、大学受験のための塾・予備校に通われる場合、中1から一貫して、附属池田中学校のテストでは、90点以上をとることは、当たり前だと思っていただきたいのです。
少なくとも85点以上をとれなくなったら、もう、その時点で、大学受験のための塾・予備校に通っていても、その内容も学校の授業も、どちらにも理解できていないところがあることを、十二分に理解をしておいてください。
そして、そうならないように、お子さんに何度も何度もお話ししておいていただきたいと思います。
平均点をとれなくなったら、すぐに手を打たないと、それまでにも、わからなくなっているところが、たくさんあるのですから、手遅れになってしまいます。
ところが、通っている塾・予備校をやめたがらない子どもが多いのです。
なぜなら、落ちこぼれたことが周りにもわかり、自分にも突きつけられてしまうからです。
ご家族も同じように感じてしまいますから、どうしても塾を変わることに抵抗感が出てきます。
そうなれば、より、学習の抜けを埋めるために時間がかかり、間に合わなければ附属高校への連絡進学ができないという事態になってしまいます。
そうすると大学受験もランクを下げるしかなくなります。
少しでも早く、理解できていないところを埋める作業を始めることができれば、大学受験は難関国立大でも間に合ううことは、弊社の卒業生たちが証明してくれています。
そのことを知っておいていただければ、少しでも子ども達が辛い思いをしなくて済むと思います。
耳の痛いことをお伝えしましたが、20年以上、附属池田中学校の子ども達とつきあってきて、毎年、同じことを言わないといけないのも、悲しい事実なのです。