模試の成績を伸ばす
2024/09/29
模試の成績を伸ばす
焦らず基礎をやり直すことが、成功の秘訣
ここに来て、模試の結果があまり上がって来ない子どもや、成績が下がってしまって不安になっている子どもとその保護者には、ぜひ、読んで欲しいと思います。
具体的に、今から1か月でできることだけに絞ってお話します。
まず、最初に、やっていただきたいことは、問題文を正確に読み、そこからわかることを理解して、必要ならメモするくらいのことはして欲しいと思います。
このことを丁寧に行うだけで、点数が伸びる子どもがいます。
問題文を正確に読むことは、点数を伸ばすうえでは、とても大切です。
次に、基礎・基本の見直しです。
英語なら、中学や高校の文法、算数なら、速さや割合の求め方、理科なら化学式や公式の確認、社会なら用語の説明、国語の文法や説明的文章でよく使われる熟語など、こんな簡単なことは確認するまでもないと思うところまでも、戻って確認して欲しいと思います。
特に苦手にしている教科、分野は、必ずやって欲しいと思います。
こんなことなら、1時間でできる、ということを、必ずやるようにしてください。
その1時間で、確認ができますし、意外と苦手なところは、忘れていたり、わからなかったりすることがあります。
その上で、基本問題をもう一度、解き直してください。
その時に、「なぜそうなるのか」を考えて解かないと意味がありません。
どの教科であっても、どの分野であっても、「なぜそうなるのか」という理解が出来ていれば、あとは基本事項の組み合わせで問題は作られているのですから、全く初めての問題でも、考えることができます。
だからこそ、基本問題を考えながら一気に仕上げていくことが、とても重要になります。
各塾の基本的なテキスト、教科書準拠や教科書傍用問題集、基礎問題集のなかの標準問題を解き直すことで、基本の確認ができます。
大学受験生なら、「青チャートや「1対1の対応」などをいったんおいておき、「基礎問題精講」などを解き直すのです。
それだけでも、塾の志望校別特訓のテキストができるようになったり、標準的な入試問題を解くことができるようになったりします。
これを1か月間で一気に仕上げていくことで、過去問を解き始めるタイミングに、間に合わせることができます。
この時に、焦らないことです。
焦って、難しいものを繰り返し解くことで、出来るようになると思わないことです。
基本が大切なのは、受験もスポーツも、どんなことでも同じです。
この焦りが一番の敵です。
だからこそ、ご家族が、「慌ててはいけないよ。大丈夫だからやってごらん。」と背中を押してあげて欲しいのです。
たったこれだけのことで、大きな変化が現れます。
そして、これをうまくやれた子ども達は、このことから、焦らず基礎をしっかりやることが何よりも大切と、今後に生かしていけるのです。
このことが、人生の中で、どれほど大きなことかわかりません。
たかが受験勉強ですが、得られるものは大きいのです。