1学期中間テストは全力で取り組め!(4)
2018/08/17
附属高校に行きたいとは思っていない?
前回は中1生の1学期中間テストを子ども達の側から考えて見ました。
今回は中1生も含めて中学生がなぜテストに気持ちが向かないのか、その点をもう少し考えてみたいと思います。
私は子ども達に毎年毎年、「なぜ附属高校に行きたいのか」と問います。そして、それを文書にしてもらうのです。
実際に書かせるとなかなか書けません。
どうして書けないかというと、行きたい理由が何もないからなのです。
他の高校のことも知らなければ、附属高校に進学したい強い動機もありません。
何もないのです。
一番多い理由は、
「みんなが行くから」
「友達が行くから」
というものです。
他には何も理由がないのです。
行くことが当たり前になっているからです。
中には附属高校へはそれほど行きたくないけれど、親がそう言うから行くとはっきり書く子どももいます。
ここで、問題なことが2点あります。何だと思われますか?
少しここから先を読むのをやめて考えてみてください。
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どうでしたか?
問題点は
1.目標がはっきりしないこと
2.附属高校に進学できるように思い込んでいること
この2点だと私は思っています。
特に2については、前回もありましたが「何とかなる」という勝手な思い込みがあり、15年以上見てきて、毎年どうしてそう思えるのかと不思議なくらいです。
5教科の合計得点が学校平均点よりも20点以上足りていなくてもそういう感じなのが信じられないのですが、いつもそうなのです。
これでは目の前のテストに対する覚悟なんてあったものではありません。
大学への進学実績だけで中学受験や小学受験で附属池田に入ってくると、附属池田中学や附属高校池田校舎に行くことが当たり前になってしまいます。
何のために附属高校池田校舎に進学するのかなどと考えることもありません。
しかも、「何とかなる」と思っている生徒がほとんどなのです。
まだ、それでもテストの点数が取れていれば問題はありません。
中2生・中3生でテストの点数が取れているということは、しっかりした目標を持てていなくても、目の前のことをコツコツと積み重ねる習慣ができているということだろうと考えられます。
ところが、テストの点数がとれていなければ、たいへんです。
取れないということは
やりたくない、
やっていない、
わからない、
のどれかの状態になっているはずです。
そんな状態のときに、ご家族には怒られる、学校の懇談ではぶつぶつ
言われる、また、家に帰って怒られる、となればたまったもんではありません。
そうなるとますますやりたくなくなり、やらなくなっていくのです。
悪循環でしかありません。
しかも、「何とかなる」は変わらないのです!
この状況を打開して、勉強することができるようになると思いますか?
どうすればするようになりますか?
次回はこのことをまた、一緒に考えてみたいと思います。
長くなりました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
(T)