板書を写す(1)
2021/06/03
板書を写す(1)「
塾は必ず板書するか?
附属池田小学校、附属池田中学校で、中学受験の大手進学塾に在籍しているか、その塾の出身の生徒の中に、板書をしっかりしてもらわないと不安だという生徒が結構な数います。
もっというと、板書するのが塾であり、板書で説明してもらわないとわからない、と思っているのです。
確かに、板書で説明してもらうと、わかりやすいし、納得しやすい点があることは間違いありません。
しかし、それで本当にわかっているかどうか、もっというと、できるようになっているのか、というと、それは別の問題です。
ただ、塾というのは、集団授業でも、個別指導でも、自立学習型でも、板書して、きっちりと説明をしてもらえるものだと、多くの生徒、ご家族が思っているのです。
ということは、書いてもらえなければ、不安だし、わからないままになるような「気がする」のです。
このように感じる生徒達は、そのスタイルでないと学べないことになります。
だからと言って、10年前の生徒から比べても、板書を写すことが圧倒的に遅くなっています。
しかも学習内容は多くなり、説明に必要な時間も増えています。
さらに、ITの活用が増え、学校でも文字を書く量はどんどん減っています。
ですので余計に書くスピードは遅くなっているのです。
それでは塾としては、聴きながら板書を写すことを期待はできなくなってしまいます。
むやみやたらに書いて説明しても、板書をノートに写しきれない生徒がかなりの数います。
要望は、板書をして説明して欲しい。だけど、写すことはものすごく遅い。
だから、実際には、板書する内容をものすごく減らさざるを得ないのです。
実際には、もう一つの理由があるのですが・・・。
それは後日、お話させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。